2012年10月30日

自分の仕事に旗を立てる~誇りに名づけする

 
 かつてある大きな装置産業で仕事をさせていただいたとき,担当者は,「うちの社員はやる気がない,昨日本社の健康管理室の人が話しをしにきてくれたが,あまりの態度の悪さに怒って帰ってしまった」というのである。何で外部の人間にそんなこと言うのかも変だが,「やる気がない」と決め付けられたものは,もっとやるせないに違いない。
確かに,言われる通り,態度はよろしくない,しかし,一応聞いてはいる。そこで,ちょっといつもとより早く,「自分のやっていること振り返って,自分にキャッチフレーズつけてみよう」といった。
(オーソドックスな旗の意味と手順は,http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/prod0653.htm
やり方は簡単なのにした。ただ自分のやっている仕事を洗い出して,それにキャッチフレーズをつけるだけ。でもけっこう面白がって,こんなのありかと聞いてくる。詳しいことは忘れたが,「番長」とか「囃子役」というのがあったと思う。なかなかかわいいものだ。
これは,改めて自分の誇りに名づけ,ラベルつける作業なのだ。
そして,ふと思った。自分の仕事に誇りもつ機会など与えられていないのだ。ただ日々,やらなくてはならないことに追いまくられ,それが出来るか出来ないかしか問われない。それをやることの意味やそれを自分がすることの意味は考える機会もない。一体何が自分にしか出来ないことなのか,自分だから出来ることなのか,立ち止まる機会もない。
いや,多分機会は一杯あるし,キャリアについて考える場も与えられている。しかし生身の誰それに引き寄せた,自分の誇りを考える機会とは受け止められなかったのかもしれない。なぜなら,出来ることリストをいかに早く積み上げるかに関心を向けざるえない,強いプレッシャーがあったに違いない。
 大体,やる気という言葉のイメージは,一般には,「何にでもばりばりやる」「積極的に何でも取り組む」「困難なことでも根気よくやり遂げる」「何にでも進取の気持がある」のようだが,ある調査では,「静かに熟考する」「納得しないことはやらない」「感受性が強い」「生き生きしている」「仕事を楽しんでいる」「何かを達成しようとする意志が強い」「ユーモアがある」「心に余裕がある」「人中では目立たない」「やさしい配慮がある」と,それぞれのキャラや個性によってかなり幅広いのだ。
 だから,やる気があるとかないとかということ,たとえば親や会社の上司がいうときは,自分のイメージに基づいていっている恐れがある。そのとき,どういう期待をしているかによっては,それ自体が本人のやる気殺ぐことだってありうる。たとえば, 「バリバリ動き回る」とか「根性がない」といった肉体的な表現,「あんまり会議でも発言しない」「自分の主張がない」「チャレンジする気持がない」「言われたことしかしない」「高めの目標を与えてもそれをクリアしようと努力しない」「すぐできません,わかりませんと音を上げる」「自分でとことん考えようとしない」「仕事を掘り下げようとしない」「仕事の幅が狭く,積極的に努力したり勉強したりしない」等々。前出の多様なやる気とのギャップは大きい。
 それなら,それぞれのやる気を表現してもらう,それぞれがやる気のある状態になっているとどなっているのかを語ってもらうほうが,手っ取り早い。それを仕事上の役割や立場にひも付けするのは上司の役割なのだ。


今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm


#やる気
#仕事の旗
#仕事の誇り

posted by Toshi at 07:26| Comment(1) | やる気 | 更新情報をチェックする