文脈依存のコミュニケーションが失ったもの~「しあわせ」と「さようなら」をつないでいるもの
安田守宏さんからいただいた『しあわせる力』(玄侑宗久著 角川SSC選書)を読みながら,本書とは直接関係ないほうへ,どんどん妄想が膨らんでいってしまった。蟹は甲羅に似せて穴を掘る,と言います。所詮自分にわかる程度のことしか理解できない,ということのようです。安田さんごめんなさい,宿題としての書評にはならず,その妄想を何とかソフトランディングさせるので手いっぱいになってしまいました。
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生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか