死に向き合うとは孤独に向き合うことだ~石原吉郎の詩をめぐってⅠ
これから,少しずつ,何回かにわけて,石原吉郎のアンソロジーをまとめてみたいと思っている。別に専門家でもないし,詩にくわしいわけでもない。ただ,なぜ,石原吉郎の詩が好きなのか,自分なりに一度は整理してみたいと思った。言ってみると,まあ自分の好きな詩句のみを集めた感じか。専門家から見れば,噴飯ものなのかもしれないが,あえて,順次,チャレンジしてみたい。
石原の詩は,一言でいえば,言葉が…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか