得体のしれぬものに向き合う~石原吉郎の詩をめぐってⅡ
言語化することの大切さを先日も感じさせられることがあった。言語に置き換えることで,あるいは言語を置き換えることで,それから脳が受ける刺激が変わる。所詮日本語で考えている。言葉が発想を左右する。ヴィトゲンシュタインは,持っている言葉で見える世界が違うと言った。たぶん,虹だけでなく,日本語の虹を見るのと,他の言語で虹を見るのとは違うように,他にも一杯違いがあるはずだ。
一生の人との出会…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか