弦(ひも)は線ではなく面であり立体でもある~『重力とは何か』を読んでⅡ
前回に引き続いて,大栗博司『重力とは何か』(幻冬舎新書)を読んだ感想を続ける。
70年代からマクロとミクロを統合すると期待された超弦理論であったが, 困った問題が立ちはだかっていた。
そのひとつは,理論が成り立つためには宇宙が10次元(空間9次元+時間1次元)である必要があり,6つの余分な次元がなぜ必要なのかが,理論の欠陥とみなされたこと。
さらに,実験で見つかっていない奇…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか