2014年08月18日

後始末


後始末は,

跡始末

とも書く。

別に後事を託すべきこともないので,大層な始末がいるわけではない。しかし,それなりの始末をつけなくてはならないことはある。

始末

とは,

始+末

始めと末,という意味でシンプルだ。日本語では,

片づける
倹約する

という意味になる。因みに,

仕末

は誤字らしい。辞書を引くと,

始めと終わり,終始,首尾,顛末
事の次第,とくによくない結果,仕儀
きまりをつけしめくくること,整理をすること
浪費せず,つつましいこと

といった意味になる。

跡始末をつける,というのは,

帳尻を合わせる

という意味もあるし,

平仄を合わせる,

という意味もあるし,

掉尾を飾る,

という意味もある。

棺を蓋いて事定まる,

という意味もある。

最期は人の嗜み

という意味もある。

死して後已む

という意味もある。

まあ今更遅いが,

人は生き方通りの死に方をする,

とも言う。

まあ,見栄である。

しかし,

死生命有り
六十二十は死に頃

いつ死んでも,適期,ということでもある。ただ,後に災いや面倒は残したくない。

父は,四十年余前に亡くなったが,そのとき,まだ生きるつもりであったか,再入院に際して,仕事の仕掛かりをそのままにしていった。残されたものは,その跡始末がつけるにつけられなかった。

かつては,僕も,生きられるところまで仕掛かりのままやり続けてもいいのではないか,というふうに考えていた。しかし,いまは少し考えが変わった。

やはり,後は身ぎれいにしておきたい。それは,

見切る,

ということだ。ありていのに言えば,見限る,ということかもしれない。

未練たらしい,

のは嫌なのだ,と気づいた。別に潔い,ということを目指しているのとは違う。淡々と,すべき処理をしておこうとすると,どこかで,

断念

を迫られる。捨てる,ということだ。未練なのか,後生なのか,心残りなかか,ははっきりしないが,

まだできる(かも),

という,おのれへの期待を,

棄てる

ことなのだと思う。それが無くなって,果たして,まだ生きる意欲がわくのかどうかが,まだ決めかねている所以である。



今日のアイデア;
http://www.d1.dion.ne.jp/~ppnet/idea00.htm

posted by Toshi at 05:02| Comment(0) | 死に方 | 更新情報をチェックする