某
「某」と書いて,
それがし,
なにがし,
くれ,
と訓ませる。「其」(漢音ボウ,呉音ム・モ)の字は,
「会意。『木+甘(口の中に含む)』で,梅の本字。なにがしの意味に用いるのは当て字で,明確でない意を含む」
とあり,
「人・物・時・所など,はっきりわからないときにもちいることば,また,わかっていても,わざとぼかすときに用いることば」
で,まさに,なにが…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか