2020年07月19日


「葱(ねぎ)」は、古名では「冬葱」「比止毛之」「祢木」とされ、

き、

ともいうhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AE、とある。「き」は、

紀、
葱、

をあてる(和名抄)。

「ねぎ」は、また、女房詞では、

一文字、

と呼び、ニラを、韮(にら)の二文字に対して葱(き)の一文字だから、

二文字、

と呼ぶ(枝分れした形が「人」の字に似ているからという説もある)。根が深いので、

根深(ねぶか)、

とも呼んだ(たべもの語源辞典)。東日本では単に「ネギ」と言うと、

成長とともに土を盛上げて陽に当てないようにして作った風味が強く太い、

根深ネギ(長葱・白ネギ)、

を指し、他は「ワケギ」「アサツキ」「万能ネギ」「九条葱」などの固有名で呼んで区別をする。西日本では陽に当てて作った細い葉葱を、

青葱、

と言い、根深ネギは白ネギ、ネブカなどと呼ぶ場合もある(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AE,広辞苑)。蕪村の句に、

易水にねぶか流るる寒さかな、

芭蕉の句に、

ねぎ白く洗ひたてなる寒さかな、

がある(日本語源広辞典)。

古名「き」は、

気(き)の義、気(け)に通ず、其気、薫烈なり、

とあり(大言海)、「気」の、

香(か)、

の意である(仝上)。日本では古くから味噌汁、冷奴、蕎麦、うどんなどの、

薬味、

として用いられ、

硫化アリルを成分とする特有の辛味と匂いを持つ。匂いが強いことから「葷」の一つ「禁葷食」ともされる、

とあるhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AE所以である。

ねぎ.jpg


「ねぎ」は、

根を賞するに因りて、根葱(ねぎ)と云ふ、

ということになる(大言海)。

古くはキといわれて、一音であったところから、女房詞でヒトモジ(一文字)とよばれるようになり、これが次第に一般にも広まった。同じころ白くて太い葉鞘に注目したと思われる「ネギ(根葱)」という呼び方も現れる、

とある(日本語源大辞典)。江戸語大辞典には、

ねぎ、

が載り、

ねぶか、

と意味が載る。

土中に深くある根を食べるところから、ネブカ(根深)ともいった、

とある(たべもの語源辞典)。この葉の色から、

浅葱色、

の名がつく。

葱のあさき色、

で、浅黄ではない(たべもの語源辞典)。

「ねぎ」の原産地はシベリア地方とされる。

中国西部に葱嶺(そうれい)という山脈があり、中央アジアのパミール高原が中国ねぎの原産地、

といわれる(仝上)らしい。日本に渡来したのは古く、

神武・応神・仁徳という所期の天皇の御歌にネギが出てくる、

とあり(仝上)、ネギの花の、

擬宝珠(ぎぼし)、
葱坊主(ねぎぼうず)、

は、その形から、

葱帽子(ぎぼし)、

といった。延喜式に葱花形とある。擬宝珠は、この葱帽子に似ているからついたもので、擬宝珠が当て字である、とある(仝上)。

参考文献;
清水桂一『たべもの語源辞典』(東京堂出版)
大槻文彦『大言海』(冨山房)

ホームページ;http://ppnetwork.c.ooco.jp/index.htm
コトバの辞典;http://ppnetwork.c.ooco.jp/kotoba.htm#%E7%9B%AE%E6%AC%A1
スキル事典;http://ppnetwork.c.ooco.jp/skill.htm#%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB%E4%BA%8B%E5%85%B8
書評;http://ppnetwork.c.ooco.jp/critic3.htm#%E6%9B%B8%E8%A9%95

ラベル: ねぎ
posted by Toshi at 04:07| Comment(0) | 言葉 | 更新情報をチェックする