どぶろく

「どぶろく」は、 濁酒、 濁醪、 と当てる。 滓を漉しとらない酒、 の意で、 もろみ酒、 濁り酒(にごりざけ)、 濁酒(だくしゅ)、 白馬(しろうま)、 等々ともいう(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%B6%E3%82%8D%E3%81%8F・広辞苑)。 日本の伝統的な酒のうち、米と米…

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濁る

「濁る」の「濁」(漢音タク、呉音ダク)は、 会意兼形声。蜀(ショク)は目の大きい桑虫を描いた象形文字で、くっついて離れない意を含む。觸(=触 くっつく)・屬(=属 くっつく)などと同系のことば。濁は「水+音符蜀」で、どろがくっついて、濁っている水のこと、黷(トク きたない)とも縁が近い、 とあり(漢字源)、「清」の対である。「溷濁」(こんだく)の「溷」(漢音コン、呉音ゴン)も、同…

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すむ

「すむ」は、 澄む、 清む、 済む、 住む、 棲む、 栖む、 等々と当てる。和語「すむ」のもつ意味の幅を、漢字を当て分けて分化したように見える。 澄む、 清む、 済む、 は、 住むと同根、浮遊物が全体として沈んで静止し、気体や液体が透明になる意、 とあり(岩波古語辞典)、 濁る(http://ppnetwork.seesaa.net/a…

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椿餅

「椿餅」は、 ツバイモチイ、 あるいは、 ツバイモチ と訓ませる(広辞苑)。 ツバキモチイの音便、 である。 アマズラをかけ、ツバキの葉二枚にて包んだ餅、 である(広辞苑・大言海)。 (椿餅(とらや) https://www.toraya-group.co.jp/toraya/products/namagashi/tsubakimoc…

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「枝」(漢音シ・キ、呉音シ・ギ)は、 支、 とも当てる。 幹の対、 であり、 会意兼形声。支(キ・シ)は「竹のえだ一本+又(手)」で、一本のえだを手に持つさま。枝は「木+音符支」で、支の元の意味をあらわす、 とある(漢字源)。手足の意では、 肢(シ)、 指の意では、 跂(キ)、 の字が同系である。 (小篆「枝」説文(後漢)…

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祐庵焼

「祐庵焼(ゆうあんやき)」は、 幽庵焼、 幽安焼、 柚庵焼、 等々とも当てられる、 鮎の祐庵焼、 という風に用いられる(たべもの語源辞典)、 和食の焼き物のひとつ、 で、 アマダイ、マナガツオ、イナダなどを使い、酒・醤油を四対六に合わせたものに漬けておき、焼き上がりにタレをもう一度つけて出す、 とある(仝上)、そのタレを、 幽庵地(醤…

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はんぺん

「はんぺん」は、 はんぺい、 とも言う。で、 半片、 半平、 と当てる。 半片、 半平、 が古く、少し後に、 半弁、 と素材などから当てた、 鱧餅、 等々と表記される(語源由来辞典)とあるが、 近世中期から後期にはハンペイが用いられることが多い。明治以降、東京地方では、ハンベンとすることが多く、次第にこちらの語形が定着した…

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羽二重

「羽二重」は、 経糸(たていと)に生糸、緯(ぬきいと)に濡らした生糸を織り込んだ、緻密で肌触り良く光沢のある平組織の上質な白生地、 をいう(広辞苑)が、それを、 地合いを引き締め光沢を出すために、よこ糸を水で湿らせて柔らかくする「湿緯(しめよこ)」という羽二重独特の製織法、 という(テキスタイル用語辞典)。 非常に柔らかく、握ったり結んだりすると、キュッキュッと…

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ぬた

「ぬた」は、 饅、 と当てる(広辞苑)。 沼田、 とも当てる(たべもの語源辞典)。 饅和え、 饅韲え、 あるいは、 かきあえ、 ともいい(広辞苑)、 ぬたなます(饅膾)、 ともいう(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AC%E3%81%9F)。つまり、「ぬた」は、 饅膾(ぬたなます)の略…

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ニンニク

「ニンニク」は、 大蒜、 葫、 と当てる(広辞苑)が、 蒜、 忍辱、 とも当てている(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%82%AF)。室町時代の文明本節用集には、 荵蓐、ニンニク、或云蒜、或云葫、 とある。漢名は、 葫(コ)、 蒜(サン)、 葷菜(グンサイ…

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奈良漬

「奈良漬」は、 糟漬の一種、上等の酒糟に、瓜、茄子、胡瓜、守口大根などを漬けたるものにて、上品なるものとす。初、大和の奈良より製し出したるものと云ふ、 とある(大言海)。醒睡笑(元和、安楽庵策傳)に、 瓜の糟づけ、奈良づけと云ふ事は、かす(糟)がの(春日野)があればよいといふ縁なり、 ともじっている(仝上・たべもの語源辞典)。 (奈良漬 https://ja…

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