なびく
「なびく」は、
靡く、
と当てる。
(根元が押さえられていて)先の方がゆらゆらと横に揺れ動く、
のを言い、それをメタファに、
さ寝(ぬ)がには誰とも寝(ね)めど沖つ藻の靡きし君が言待つ我を(万葉集)、
というように、
(心や態度が、ある人の方へ)揺れ動いて寄る、
意であり、さらに、
上は下に助けられ、下は上になびきて(源氏)、
とい…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか