しか
「しか」は、
然、
爾、
と当てる(広辞苑)。
奥城(おくつき)をここと定めて後の世の聞き継ぐ人もいや遠に偲(しの)ひにせよと黄楊小櫛(つげおぐし)しか刺しけらし生ひて靡けり(万葉集)、
のように、
そのように、さように、
の意味である(岩波古語辞典)。さらに、転じて、
内裏(うち)よりと宣(のたま)へばしかまかではべるままなり(源氏)、
と…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか