しか

「しか」は、 然、 爾、 と当てる(広辞苑)。 奥城(おくつき)をここと定めて後の世の聞き継ぐ人もいや遠に偲(しの)ひにせよと黄楊小櫛(つげおぐし)しか刺しけらし生ひて靡けり(万葉集)、 のように、 そのように、さように、 の意味である(岩波古語辞典)。さらに、転じて、 内裏(うち)よりと宣(のたま)へばしかまかではべるままなり(源氏)、 と…

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