物の気から物の怪へ

小山聡子『もののけの日本史―死霊、幽霊、妖怪の1000年』を読む。 本書は、 古代から現代までのモノノケを歴史学の視点から通史的に記述、 したもので、従来、 モノノケの歴史を扱っているかのように見える書籍も、言葉を厳密に区別せず、「物気」あるいは「物の怪」とは書かれていない霊、妖怪、幽霊、怨霊(おんりょう)、化物(ばけもの)の類まで含めてモノノケとして捉えて論…

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