働き者

毛利敏彦『江藤新平―急進的改革者の悲劇』を読む。 佐賀藩主鍋島直正に、 江藤は働き者にて、副島は学者なり、 評された江藤新平は、慶応三年(1867)東征大都督軍監に任命されてから、佐賀の乱に巻き込まれて処刑された明治七年(1874)の僅か七年ばかりの間に、疾風怒涛のように、明治政権の屋台骨づくりに奔走して、果てた。僅か四一歳の生涯であった。 著者は、こう評する…

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