挙藩流罪
星亮一『敗者の維新史―会津藩士荒川勝茂の日記』を読む。
本書は、会津藩士荒川勝茂の日記をベースに。彼の一生を追う。「勝茂」は、明治四年以降であり、それまでは、俗名、
類右衛門、
で、
荒川類右衛門勝茂、石高百三十石。
ただ、身分は特殊で、藩候保科正之以来の重臣、北原家に仕えた。
北原家に仕える二十人余中の家臣の筆頭で、会津家臣団の格を示す羽織の紐は…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか