あざむく
「あざむく」は、
欺く、
と当てる(広辞苑)。
布施(ふせ)置きて吾は祈(こ)ひ祷(の)むあざむかず直に率(ゐ)ゆきて天路(あまぢ)知らしめ(万葉集)、
と、
だます、まどわす、
意と、
法師を見れども尊む心なし、若し教へすすむる人あれば、かへつてこれをあざむく(発心集)、
と、
あざける、そしる、
意と、
源氏どもにあざむか…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか