かいこ
「かいこ」は、
蚕(蠶)、
と当てる。古くは、
こ(蚕)、
といった。平安末期の『字類抄』に、
蠶、コ、
とある。万葉集には、
垂乳根(たらちね)の母が飼(か)ふ蠶(こ)の繭(まよ)隠(ごも)りいぶせくもあるか妹(いも)に逢はずして、
と(大言海は「飼」に「養」を当てる)、
飼(か)ふ蠶、
とあり、また、
なかなかに人とあらず…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか