自由民権・社会主義・民本主義
林茂『近代日本の思想家たち―中江兆民・幸徳秋水・吉野作造』を読む。
本書は、
「近代日本における民主主義の側に立つ政治思想の歴史を、とくに三人の人物をとりあげることによって、あとづけてみたいと考えた」(あとがき)
との意図で書かれている。それは、
「近代日本における思想一般ではない。また、政治思想一般でもない」(仝上)
ものである。取り上げたのは、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか