関係に関係する関係

キルケゴール(桝田啓三郎訳)『死にいたる病』を読む。 20代の頃、冒頭の一節を読んだ衝撃は、よく覚えている。 「人間は精神である。しかし、精神とは何であるか? 精神とは自己である。しかし、自己とは何であるか? 自己とは、ひとつの関係、その関係それ自身に関係する関係である。あるいは、その関係において、その関係がそれ自身に関係するということ、そのことである。自己とは関係そのも…

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