一人一名
尾脇秀和『氏名の誕生~江戸時代の名前はなぜ消えたのか』読む。
本書では、
「日本人の人名の歴史を、古代から語り始めることをあえてしない。江戸時代の『名前』を出発点として、その時代における人名の常識がどんなもので、それがいかなる経緯で変化し、どのように今の『氏名』が生まれたか―。それを語りたいのである。」
とし、そのために、
「まず江戸時代の人々が無意識のうちに…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか