豪農の暮らし

山本光正『幕末農民生活誌』を読む。 本書は、 上総國望陀群大谷村(現千葉県君津市)の朝生家に伝わる日記、 をもとに、幕末の農民の日常生活を書いたものであるが、朝生家は名主を勤めているので、朝生家を中心とした、名主、百姓代、組頭といった、村方三役人層の、豪農の暮らしといった方が正確である。大谷村は、曲折はあったが、寛保二年(1742)以降幕末まで、黒田家三万石の久留里…

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