伊勢参り
旅の文化研究所編『絵図に見る伊勢参り』読む。
本書は、寛政九年(1797)に刊行された『伊勢参宮名所図会』を読み解きながら、江戸時代の伊勢参りの実像に迫っている。『伊勢参宮名所図会』は、
「一八世紀初頭からの伊勢参宮案内記の伝統を承けて刊行された」
もので、
「多様であった参宮の経路を代表的なふたつに集約し、その道中の場所が担う歴史を絵図とともに詳細に詳述した…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか