過大な負担に疲弊
成松佐恵子『名主文書にみる江戸時代の農村の暮らし』を読む。
本書は、二本松藩十万石の福島県安達郡南杉田村(現二本松市)の安斎家に伝わる文書類(地方文書 人別帳・検地帳・御用留等々)を通して、江戸中後期の農村の状況や人々の暮らしぶりを、
「ミクロな視点からとらえること」
を目的としている。江戸時代の名主役は、
「幕藩体制の末端に位置して命令系統の一翼を担い、それ…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか