物のそかどを申す方
今福匡『「東国の雄」上杉景勝―謙信の後継者、屈すれども滅びず』読む。
上杉景勝は、謙信の甥である(姉の子)。どちらかというと、確か大河ドラマ『天地人』でも、主役が直江兼続であったように、目立たぬ、地味な存在である。司馬遼太郎は、
「私は、上杉景勝という人物を、謙信や直江兼続の華やかさよりも好きであるかもしれない。」
と書いている(『街道をゆく』「羽州街道」)、とか。…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか