うどんげ
大村由己の「惟任退治記」のラストに、
偈に曰く
四十九の夢一場、威名什麽(なんま)の存亡とか説かん
請ふ看よ火裡(かり)烏曇鉢(うどんばち)、吹作(すいさく)す梅花遍界香(こうば)し、
とある。「烏曇鉢(うどんばち)」とあるのは、
優曇鉢、
のことで、
梵語のउडुम्बर(ウドゥンバラ uumbara)音写で、
優曇婆羅、
烏曇跋羅、
優曇鉢華、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか