行蔵

『太平記』に、 而(しか)るに今、戦功未だ立たざるに、罪責忽ちに来たる。(中略)今より後、勲業孰(たれ)が為に策(はか)らん。行蔵世に於て軽(かろ)し。綸宣儻(も)し死刑を優(ゆう)せらるれば、永く竹園(皇族)の名を削り、速やかに桑門(僧侶)の客と為らん、 と、流罪に際しての護良親王(もりよししんのう)の御書(おふみ)にある。「行蔵」は、 世に出て道を行うこと隠遁して世に出…

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