たをやか
「たを(お)やか」は、
嫋やか、
と当てる(広辞苑)。
萩、いと色ふかう枝たをやかに咲きたるが(枕草子)
と、
重みでしなっているさま、
たわんでいるさま、
の意で(岩波古語辞典)、そこから、それをメタファに、
衣(きぬ)のこちたく厚ければたをやかなるけもなし(栄花物語)、
この女の舞ふすがた、たをやかにして(中華若木詩抄)、
などと、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか