九原
総大将の被御覧御目の前にて、討死仕りて候はむこそ、後まで名も、九原の骨に留まり候はんずれ(太平記)、
獄門にかくるまでもなくて、九原の苔に埋れにけり(仝上)、
などとある、
「九原(きゅうげん)」とは、
墓地、
の意である。
春秋時代に晋の卿大夫の墳墓のあった地名にもとづく、
とある(広辞苑)。それをメタファに、
千載九原如何作、香盟応与遠持期(蕉…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか