九原

総大将の被御覧御目の前にて、討死仕りて候はむこそ、後まで名も、九原の骨に留まり候はんずれ(太平記)、 獄門にかくるまでもなくて、九原の苔に埋れにけり(仝上)、 などとある、 「九原(きゅうげん)」とは、 墓地、 の意である。 春秋時代に晋の卿大夫の墳墓のあった地名にもとづく、 とある(広辞苑)。それをメタファに、 千載九原如何作、香盟応与遠持期(蕉…

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