轍魚
「轍魚(てつぎょ)」は、
轍にたまった水の中で苦しんでいる魚、
の意で、
義貞が恩顧の軍勢等、病雀花を喰うて飛揚の翅(つばさ)を展(の)べ、轍魚の雨を得て噞喁(げんぐう 魚が水面に口を出して呼吸すること)の唇を湿(うるお)しぬと(太平記)、
と、
困窮に迫られているものの喩え、
に言う(広辞苑)。
轍鮒(てつぷ)、
とも言う。
轍鮒之急、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか