轍魚

「轍魚(てつぎょ)」は、 轍にたまった水の中で苦しんでいる魚、 の意で、 義貞が恩顧の軍勢等、病雀花を喰うて飛揚の翅(つばさ)を展(の)べ、轍魚の雨を得て噞喁(げんぐう 魚が水面に口を出して呼吸すること)の唇を湿(うるお)しぬと(太平記)、 と、 困窮に迫られているものの喩え、 に言う(広辞苑)。 轍鮒(てつぷ)、 とも言う。 轍鮒之急、…

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