南枕

「南枕」は、 頭を南に、足を北へ向けて寝る、 つまり、 「北枕」の、 頭を北へ、足を南へ向けて寝る、 の真逆であるが、 河野備後守、搦手より攻め入る敵を支えて、半時ばかり戦ひけるが、精力尽きて深手あまた所負ひければ、攻め(口)を一足も引き退(しりぞ)かず、三十二人腹を切って、南枕にぞ臥したりける(太平記)、 と使われ、 北枕の反対で、成仏を拒む…

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