天維坤軸
敵御方の時の声、……四方三百里に響き渡って、天維も忽ち落ち、坤軸も砕けて傾(かたぶ)くかとぞ聞こえける(太平記)、
とある、
天維(てんい)、
は、
天を支える綱、
坤軸(こんじく)、
は、
地軸、
の意である(兵藤裕己校注『太平記』)。
「維」は綱の意、
とあり(広辞苑)、
天綱、
ともいう(字源)。
天が落ちな…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか