天維坤軸

敵御方の時の声、……四方三百里に響き渡って、天維も忽ち落ち、坤軸も砕けて傾(かたぶ)くかとぞ聞こえける(太平記)、 とある、 天維(てんい)、 は、 天を支える綱、 坤軸(こんじく)、 は、 地軸、 の意である(兵藤裕己校注『太平記』)。 「維」は綱の意、 とあり(広辞苑)、 天綱、 ともいう(字源)。 天が落ちな…

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