八入

「八入(やしほ)」は、 吾妹子が形見(かたみ)がてらと紅の八塩(やしほ)に染めておこせたる衣の裾もとほりて濡れぬ(万葉集)、 と、 八塩、 とも当てるようだ(精選版日本国語大辞典)。 何回も染汁に浸してよく染めること、 濃くよく染まること、 また、 そのもの、 の意で、 やしほぞめ、 とも言う(広辞苑・仝上)。 「や」は多数…

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