藪に眴(めくは)す

「藪に眴(めくは)す」は、 佐渡判官入道道誉、これを聞きて、すはや、悪(にく)しと思ひつる相模守(細川清氏)が過失は、一つ出で来にけるとは、と独り咲(え)みして、藪に眴(めくは)し居たる処に(太平記)、 とあり、 蔭でめくばせする、事が秘密であることを示す、 と、注記される(兵藤裕己校注『太平記』)が、 藪の方に向かってめくばせする、 意味で、 よそ…

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