見たうもなし
ここなる僧の臆病げなる、見たうもなさよ(太平記)、
の「見たうもなさ」は、
見たうもなし、
の名詞化で、
みっともないこと、
の意である。
「みたうもなし」は、
見たうも無し、
とも当てるが、
見たくもなしの音便形、
である。つまり、
心憂(こころう)や、みとうもなや(御伽・新蔵人物語)、
と、
見むことを欲せず、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか