尸位

匡正(きょうせい)の忠あって、阿順の従(じゅう)なし。これ良臣の節なり。もし乃ち諫むべきを見て諫めざるは、これを尸位(しい)と謂ふ(太平記)、 の 尸位(しゐ)、 とあるは、 いたずらに高位におり、職責を果たさないこと、 の意である(兵藤裕己校注『太平記』)。この『太平記』の文章は、 若乃見可諫、即而不諫、謂之尸位、 と、『古文孝経』諫諍章の、孔安国…

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