尸位
匡正(きょうせい)の忠あって、阿順の従(じゅう)なし。これ良臣の節なり。もし乃ち諫むべきを見て諫めざるは、これを尸位(しい)と謂ふ(太平記)、
の
尸位(しゐ)、
とあるは、
いたずらに高位におり、職責を果たさないこと、
の意である(兵藤裕己校注『太平記』)。この『太平記』の文章は、
若乃見可諫、即而不諫、謂之尸位、
と、『古文孝経』諫諍章の、孔安国…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか