有待
秋思亭(しゅうしてい)の月(秋の寂しさを味わう四阿(あずまや)から仰ぐ月)は有待の雲に隠れ(太平記)、
の、
有待(うだい)、
は、
限りある人の身、
と注記がある(兵藤裕己校注『太平記』)が、
他に依存する、
の意で、仏教用語。
人間の身体は、食物、衣服などに依存する(たすけを待って保たれる)から、
という意で、
生滅無常のはかな…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか