有待

秋思亭(しゅうしてい)の月(秋の寂しさを味わう四阿(あずまや)から仰ぐ月)は有待の雲に隠れ(太平記)、 の、 有待(うだい)、 は、 限りある人の身、 と注記がある(兵藤裕己校注『太平記』)が、 他に依存する、 の意で、仏教用語。 人間の身体は、食物、衣服などに依存する(たすけを待って保たれる)から、 という意で、 生滅無常のはかな…

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