そこばく
ゆえに、若干(そこばく)の人を殺し、国土を殞(ほろ)ぼしつ(太平記)、
官軍、矢の一つをも射ずして、若干(そこばく)の賊徒を征(たいら)げ候ひき(仝上)、
などとある、
そこばく、
は、
大勢、
多くの、
の意であり(兵藤裕己校注『太平記』)、
廻りける勢に、後陣を破られて、寄手若干(そくばく)討れにければ(仝上)、
と、
そくばく、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか