羅綺

羅綺にだも堪へざるかたち、誠にたをやかに物痛はしげにて、未だ一足も土をば踏まざりける人よと覚えて(太平記)、 にある、 羅綺(らき)にだも堪へざるかたち、 は、 薄絹の衣の重さにも堪えられそうにないさま、 の意とある(兵藤裕己校注『太平記』)。 羅綺に任(た)へえざるがごとし(陳鴻傳『長恨歌傳』)、 に典拠しているらしい(仝上)。 「羅綺」は、…

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