龍鱗を攀じて鳳翼に附す
旧功の輩(ともがら)を招き集められけるに、龍鱗に付いて鳳翼を攀(よ)ぢ、宿望を達せばやと(太平記)、
にある、
龍鱗に付いて鳳翼を攀ぢ、
は、普通、
竜鱗に攀じて鳳翼に附す、
という。
天下士大夫、捐親戚棄土壌、従大王於矢石之閒者、其計固望其攀龍鱗、附鳳翼、以成其所志耳(後漢書・光武紀)、
に依る、
竜のうろこにつかまり、鳳凰の翼につき従う、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか