やませ
勝ち負けの弓のやませに散花をまとゐの外の人も見よかし(「弁乳母集(11世紀)」)、
とある、
「やませ」は、
山背、
と当て、
山風の名、近江にていふ(「俚言集覧(1797頃)」)、
山背風の略(広辞苑)、
山の背より吹けば云ふ(大言海)、
山を越えて吹き下ろす風(日本の言葉=山本健吉)、
山から吹く風・山の風の義(風位考=柳田國男)、
など、
…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか