牝鶏晨す

牝鶏(ひんけい)の晨(あした)するは家の尽きんずる相なりと、古賢の云ひし言(ことば)の末、げにもと思ひ知られたり(太平記)、 牝鶏晨する時は、其の里必ず滅ぶとい云へり、めんどりの時をつくるは、所の怪異にてその里滅ぶるごとく、婦人政(まつりごと)をいろ(綺)ふことあれば、国必ずみだると云へり(保元物語)、 などにある、 牝鶏晨する、 牝鶏の晨するは家の尽きんずる相なり、 …

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