空がらくる
剰(あまつさ)へかやうの空(そら)がらくる者ども、夜ごとに京、白河を回(めぐ)りて(太平記)、
とある、
空がらくる、
は、
みだりに武器をあやつりもてあそぶ、
意とある(兵藤裕己校注『太平記』)。
空がらくるは、からくる(あやつる)に、むやみにの意の接頭語「そら」のついた語、
となる(仝上)。
空からぐる、
は、当然、
空からくる…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか