くちなわ

此虵(くちなは)ものぼりて、かたはらにわだかまりふしたれど(宇治拾遺物語)、 にある、 くちなは、 は、 蛇の異名、 とされる(広辞苑)。「虵」は、「蛇」の俗字である(字源)。「くちなわ」は、 朽縄に似ているから(広辞苑)、 身、縄の如くにして、口ある意ならむ、くちばみ(蝮)のクチも、口なり、今、紐の端に、小さき輪をつけたるものを、蛇口といふ(大言海)、…

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