わりご

北のおとどよりわざとがましく集めたる鬚箱(ひげこ)ども、わりごなど奉れ給へり(源氏物語)、 破籠やうの物取り開き、舟人にも食はせなんどし給ふ(伽婢子)、 などの、 「わりご」は、 中にしきりのある箱、弁当箱、 とある(中島悦次校注『宇治拾遺物語』)。因みに、「鬚箱(ひげこ)」は、 竹や針金などで作った籠で、編み残した端が鬚(ひげ)のようにでているもの(広辞苑)…

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