万八

「千三(せんみつ)」という言葉がある。 真実なのは千のうちわずか三つだけ、 という意で、 今は千といふ事三つもまことなしとて千三といふ男あり(西鶴「本朝桜陰比事」)、 と、 うそつき、 ほらふき、 さらに、単に、 嘘、 の意でも使う(広辞苑・大言海)。先後は分からないが、 千三屋、 という言葉があり、 千口の中、僅か三口だけ…

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