したなき
まめやかにさいなみ給へば、殿上の人々したなきをして、みなわらふまじきよしいひあへり(宇治拾遺物語)、
にある、
したなき、
は、
舌鳴、
と当て、
恐れるさま、
とある(中島悦次校注『宇治拾遺物語』)が、あまり辞書には載らない言葉で、ネットで検索しても、
下泣き、
は出るが、
舌鳴、
は出ない。わずかに、
舌鳴き、
舌…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか