すまふ
せめののしりければ、あらがひて、せじと、すまひ給ひけれど(宇治拾遺物語)、
にある、
すまふ、
は、
争ふ、
抗ふ、
拒ふ、
などと当て、
相手の働きかけを力で拒否する意、
で(岩波古語辞典)、
人の子なれば、まだ心いきほひなかりければ、とどむるいきほひなし。女もいやしければ、すまふ力なし(伊勢物語)、
と、
争ふ、
負けじと…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか