いだしあこめ
直衣(なほし)のながやかにめでたきすそより、青き打ちたる(砧で打って光沢を出した)いだし袙(あこめ)して、指貫も青色のさしぬきをきたり(宇治拾遺物語)、
の、
いだし袙(あこめ)、
とあるのは、
直衣の下から下着(袙)の裾を出るようにして、
とある(中島悦次校注『宇治拾遺物語』)。
出衣(いだしぎぬ)、
ともいい、
貴族の男子の晴れの姿の折の、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか