犢鼻褌(たふさぎ)

みれば額に角おひて目一つある物、あかきたふさきしたる物出来て、ひざまづきてゐたり(宇治拾遺物語)、 の、 たふさき、 は、 たふさぎ、 たうさぎ、 とふさぎ、 とも表記し、古くは、 わが背子が犢鼻(たふさき)にする円石(つぶれし)の吉野の山に氷魚(ひを)ぞ懸有(さがれる)(万葉集)、 とあり、色葉字類抄(1177~81)にも、 犢鼻褌、たふ…

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