ぬさ
山科の石田の社の皇神(すめかみ)に奴左(ヌサ)取り向けて吾れは越えゆく相坂山を(万葉集)、
このたびは幣(ぬさ)も取りあへず手向(たむけ)山紅葉(もみぢ)の錦神のまにまに(菅原道真)、
とある、
「ぬさ」は、
幣、
と当て、
麻・木綿・帛または紙などでつくって、神に祈る時に供え、または祓(はらえ)にささげ持つもの、
の意で、
みてぐら、
にぎて、…
生きるとは 位置を見つけることだ あるいは 位置を踏み出すことだ そして 位置をつくりだすことだ
位置は一生分だ 長い呻吟の果てに たどりついた位置だ その位置を さらにずらすことは 生涯を賭すことだ それでもなおその賭けに 釣り合う 未来はあるか